長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

家族とは

重松清さん原作、山田孝之さん主演の映画『ステップ』を観ました。

 

家庭とは何か?……「育つ場所」「命のある場所」

 

『つらくても、大切な思い出になります

 僕たちは そうやって生きてきました

 (中略)

 悲しみも さみしさも消えません

 だけど 乗り越えるものでもない

 つきあっていくしかないものなんだと

 僕たちが生きていく日々が教えてくれました

 (中略)

    その分 優しくなれます

 生きることに 一生懸命になれます』

 

 生老病死 愛別離苦 という言葉が浮かびました。

 

山田孝之さんの義父を演じた國村隼さんの演技が、圧巻でした。

TVドラマ『テセウスの船』の鈴や『凪のお暇』のうららを演じた

白鳥玉季ちゃんをはじめ、

中野翠咲ちゃん、田中里念ちゃんの3人の子役たちの可愛さに、

思わず、“ほっこり”“うるうる”してしまいました。

 

原作の小説を是非読んでみようと思います。

重松清さんは、映画の公式ホームページのインタビューの中で、

次のように、“家族”について、話されていました。

 

家族って、決してまん丸な満月ではないと思うんです。

みんなちょっとずつ何かが欠けていたり、足りなかったり、失われていたり、

思い通りにならなかったりするけれど、それを補ってくれる誰かがいる。

そのことを信じていいんだと教えてくれるベースキャンプが、

親子や夫婦だと思うんです。

 

このインタビューの中で、

重松清さんは『その先をまた書きたいと思った』と言ってました。

是非、書いていただいて、美紀ちゃんの結婚、さらには出産まで

映画化して欲しいと思いました。