長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

再び闘えたが、勝者のメンタリティではなかった

ベルギー戦で、後半のロスタイムに逆点される直前、本田が蹴ったコーナーキックに対する、元フランス代表のジョルカエフのコメントです。
 
「エクセ・ド・コンフィアンス(過信)ですね。自己過信がこれを招いたのです。3点目を入れられると過信して、ゴールを狙った。その結果ベルギーに絶好のカウンターチャンスを与えてしまったのです。自己過信はいけない。過信せず、延長戦に行くべきでした」

同じく、イタリアの名監督であるカペッロのコメントです。

「純粋に無意識な行動だったと思う。だがこのような状況では、近くにパスを出し、コーナーの周辺でボールをキープし、延長戦へ持ち込まなければならない。このような場合、キャリアを通じて、コーナーキックを絶対蹴ってはならないものだ」

W杯の神様は、残酷なお灸を与えました。「お前たちは、まだベスト8には早い」と、言わんばかりに。
ベルギーの1点目は、まさに神様のイタズラのゴールでした。そこから、ベルギーの本気で襲いかかって来ました。それを狡猾に上手くかわすように、ポーランド戦の終了10分間で見せた時間稼ぎのパス回しを、なぜ、2-0の時点でやらなかったのでしょうか?それが出来なかったことが、どうしようもない経験の差であり、「勝者のメンタリティ」がないと言うことなんだと思います。

一方では、もしも、足の早い浅野が居れば、運動量豊富な井手口が居れば、あそこまでベルギーに振り切られたりはしなかったのでは、と考えてしまいます。久保が居れば、中島が居れば、とたらればが止まりません。結局、残念ながら、ロス五輪世代は、メンバーに選出された大島も遠藤も植田も、全員が最後までベンチに座ったままでした。果たして、それで2020は、大丈夫なんでしょうか?さらには、4年後、8年後が心配です。