長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

2018-01-01から1年間の記事一覧

機械と人の違いとは?

大晦日。今年、話題になったTVドラマ『アンナチュラル』の再放送を観ました。 第1話。真相を解明のため、火葬されるご遺体を確保しようと、焼き場に駆け付けて、強制的に機械を停めてしまう主人公。真実のために、強引な手段も躊躇しない一方で、ご遺族に対…

平成30年を振り返ってみると

平成30年が終わろうとしています。 今年、読んだけど、このブログには書いていない本は、以下のとおりです。 さだまさしさんの『銀河食堂の夜』 浦賀和宏さんの『十五年目の復讐』 東野圭吾さんの『ラプラスの魔女』 押井守さんの『ひとまず、信じない』 五…

長介くん、遊園地に行く!ウインターイルミネーションを観る

少し前になりますが、11月の中頃に、長介くんは、初めて遊園地に行って来ました! ここは、長介くんも入園OKなんです。しかも、観覧車やクラシックカーに汽車、メリーゴーランドなど いくつかのアトラクションに、長介くんも一緒に乗ることも出来ます(ワンち…

大事なのは読んだことがない本ではなく、読んだ本

いつものように、図書館で借りた本を読み終えました。でも、いつもと違って、その本を即、アマゾンで注文しました。その本とは、沢木耕太郎さんの25年にも及ぶ全エッセイ集『銀河を渡る』です。 旅はもうひとつの「生」を生きるためのものだ、という考え方が…

ネットで買うのは作業。本屋で買うのは体験。

碧野圭さんの『書店ガール7 旅立ち』を読みました。 このシリーズは1から6まで、全部、読んでいます。残念ながら、これでシリーズ完結だそうです。 昔から本が大好きだった自分としては、図書館の司書とともに、本屋さんは“憧れの職業”です(中学校では、図書…

勇気がある、傷もある、ありのままでいく!

映画『グレイテスト・ショーマン』を、例によって、WOWOWで放送されたのを、録画して観ました。 先日、映画館で観た“伝説的のカリスマボーカリスト”の話とは、もしかすると対局と言うか、マイノリティな人々が、ハッピーエンドで終わる“アナザーストーリー”…

栄光と孤独、突き抜けて、駆け抜けた人生でした!

久しぶりにWOWOWではなく、映画館で映画を観ました。 イギリスの伝説的なロックバンドのカリスマボーカリストの半生を描いた作品です。 彼の本名は、ファルーク・バルサラ。1945年9月5日に、アフリカのタンザニア領ザンジバル島で生まれ、幼少期の大半をイン…

人が回復するのに、締切も限界もない

たまたま図書館の新着コーナーで手にした本を読んで、心がスッキリして、軽くなりました。 その本とは、児童精神科医・医学博士である夏苅郁子先生の『心病む母が遺してくれたものー精神科医の回復への道のり』と『もうひとつの「心病む母が遺してくれたもの…

プロフェッショナルとは?(その3)

今日も、午後10時25分から、地上波1チャンネルで『プロフェッショナルー仕事の流儀』を観ました。 以下は、番組ホームページからの引用です。 先天的な障害や、事故や病気で失った体の一部を補うシリコン製のボディパーツ「人工ボディ」。そのパイオニアと…

長介くん、新市場に行く!

今日のお出掛け先は、先月オープンしたばかりの“豊洲市場”です。 出発はゆりかもめの「市場前」駅からです(先々月までは、ほとんど降りる人がいない駅でした)。駅名に偽りはなくて“豊洲市場”は、本当に目の前。今日も、ゾロゾロ沢山の人が見学に訪れていまし…

生き方は変えられなくても、生活を変えることは出来る

宮部みゆきさんのおなじみ、杉村三郎シリーズの4作目『希望荘』を読みました。 前作の『ペテロの葬列』において、まさかの展開で、大きく生活を変えることになった杉村三郎。 その新生活を描いた短編集です。 人は幸福を求め、そのために努力する。だが万人…

オジサンの日帰り独り旅(長野県長野市)

久しぶりに、オジサンだけの「日帰り独り旅」です。経路は、以下のとおりです。 東京駅〜長野駅〜権堂駅〜善光寺〜長野駅〜東京駅 出発駅は、北陸新幹線の東京駅。以前は、長野新幹線(もしくは長野行新幹線)と言っていました。 それが、2015年3月に金沢まで…

心の優しい人は、心の強い人だと思います。

この週末に、WOWOWで放送された行定勲監督の『ナラタージュ』を観ました。 島本理生さんの原作を読んだのは、だいぶ前のことです。さすがに10年は経っていないと思います。 それでも、初めて読んだ島本理生さんの作品だったので、5年以上は前だったと思いま…

プロフェッショナルとは?(その2)

今日の午後10時25分から、地上波の1チャンネルで放送された番組を観ました。 以下は、番組ホームページからの引用です。 仕事の流儀には、その人の生き方が現れる。 『プロフェッショナル 仕事の流儀』は、さまざまな分野の第一線で活躍中の一流のプロの「…

何のために?誰のために?そして想いが引き継がれる

呉勝浩さんの作品のうち、まだ読んでいない最後の作品『蜃気楼の犬』を読みました。 「現場の番場」と呼ばれるベテラン刑事と、駆け出しルーキーの船越「少年」刑事のコンビを主人公とした、五つの連作短編集です。なので、他の長編の作品とは少し趣きが違い…

過去と《今》、そして未来。行けるところまで行ってみるしか

呉勝浩さんのデビュー作『道徳の時間』と、二作目の『ロスト』を続けて読みました。 『道徳の時間』の巻末には、江戸川乱歩賞を受賞したときの審査員選評が載っていますが、その中には、かなり厳しいコメントもあります。 謎の提示の仕方がうまいと感じた。…

マラソン、カニフライ、コキアより青いお皿!

久しぶりに長介くんと、車で、遠くまでのお出掛けです! 今日の行き先は、以下のとおりです。 常磐自動車道〜友部SA〜水戸IC〜千波湖〜那珂湊おさかな市場〜阿字ヶ浦海岸〜国営ひたち海浜公園 最初の立ち寄り先は、常磐自動車道の友部SAです。 “Bread's Cour…

前評判どおりの大作でした!

例によって、WOWOWで放映された『オリエント急行殺人事件』を、録画して観ました。 もちろん原作を読んでいるので、犯人も、話の顛末から結末まで、知っていました。 それでも十分に楽しめました。予想以上の、前評判を裏切らない“大作”だと、思いました。 …

人の心は、目に見えないからこそ!?

住野よるさんの『か「」く「」し「」ご「」と「』を読みました。なんとも、不思議なお話です。 しかも、この不思議な題名には、ちゃんとした意味が、隠されていました。 5人の高校生の話です。それぞれが、主人公となった五つの章に分かれています。 それぞ…

間違ってはいけない組織

呉勝浩さんの『マトリョーシカ・ブラッド』を読みました。 重厚な警察内部を描いた作品です。これまで読んだ他の作品とも、かなり雰囲気が違います。 警察内部と言うよりも、正確に言うと、ある殺人事件を捜査する刑事の内面の葛藤や焦燥、保身と正義感、功…

サイコパスが全開!サバイバーの反撃?!

呉勝浩さんの『ライオン・ブルー』と 『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』を続けて読みました。 どちらも、簡単に人が殺されて、サイコパスが全開って感じです。 前者が“悪徳警官”、後者が“洗脳”“DV”“毒母VSメンヘラ娘”の話です。 ジャンルと…

サラリーマン、そして世の父親たちの夢!

白石一文さんの『一億円のさようなら』を読みました。 ある日、突然、億万長者になったとしたら?自分は、どうするか? きっと、誰しもが、これまでに一度や二度は、考えたことだと思います。 自分は、宝くじも、競馬も、株も、仮想通貨もやりません。周りが…

人に愛されること、自分を愛すること

島本理生さんの『ファーストラヴ』を読みました。 前半はゆっくりとした感じで、中盤になると、幾つかの?マークが一つ、また一つと増えていきます。 そして後半からは、一気に最後まで読み切らせてしまうのは、さすがだと思いました。 内容は、父親を殺害し…

開く鍵と閉じる鍵

道尾秀介さんの『スケルトン・キー』を読みました。 スケルトンキーとは、元々は古くからある鍵の種類のことで、「合い鍵」の意味もあるらしいです。 スマートフォンをポケットに戻すと、キーが指に触れた。バイクのキーでもアパートのキーでもない。それら…

他人を受け入れること、自分の衝動と向き合う

たまたま新聞の書評を読んで、気になった作家さんの本を図書館で借りて読みました。 ひさびさに、途中で読むのを止められず、明け方まで、一気に読み切ってしまいました。 呉勝浩さんの『白い衝動』です。本当に衝撃的な話でした。 Aはその特異な衝動ゆえに…

これぞ、大河歴史小説!

帚木 蓬生さんの『襲来』を読みました。帚木 蓬生さんは、“全作品読み作家”の一人です。 最初に読んだ作品は『閉鎖病棟』でした(何年前だったでしょうか?まだブックオフに通い始めてすぐのころに、題名が気になって、買って読んでハマって、幾つかもの店を…

きれいな花やイベントよりも、原っぱと青いお皿!

お天気が良かったので、久しぶりに長介くんと、愉しいお出掛けです! 今日のお出掛け先は、以下の通りです。 仙台堀川公園〜横十間川親水公園〜小名木川クローバー橋〜猿江恩賜公園 水辺の遊歩道を行くと、あちらこちらで、ちょうど彼岸花が見頃を迎えていま…

本格派ですね

麻見和史さんの『骸の鍵』を読みました。WOWOWでドラマ化された『石の繭』以来、全作品を読破し、新刊が出ると必ず読んでいる作家さんの一人です。 題名の感じで、またあの警視庁捜査一課第十一係シリーズかと思って読み始めましたが、残念ながら、如月塔子…

親バカ、そして親不孝

門井慶喜さんの『銀河鉄道の父』を読みました。 宮沢賢治の生涯を、父親の政次郎さんの視点から、自身の揺れる内心の葛藤とともに記した小説です。親から見れば、子どもは幾つになっても、子どもなんだとあらためて思いました。 神格化されてない宮沢賢治、…

未来のために

湊かなえさんの『未来』を読みました。これまで読んだ本の中でも、一番に悲しい話でした。 彼や彼女たちが向き合ってきた過酷な出来事に、ただただ圧倒されてしまい、言葉が出ません。 「人間も初期化出来るといいのにね」 実際に彼や彼女たちが、勇気を出し…