長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

#邦画

“羊たちの沈黙”

劇場の大きなスクリーンで、久しぶりに映画を観ました。まるで、ドキュメンタリーのようにリアルで、最初から終わりまでずうっと続く緊迫感から、観ている間は胃がキリキリしました。 その映画は、松坂桃李さん主演の『新聞記者』です。 この国の民主主義は…

神様除去。真剣に生きた証です。

2017年10月29日にWOWOWで放送されたのを、録画したまま、無意識で観るを避けていました。 何となく、今なら観ても良いような気がして、1年半を経て、ようやく観ることが出来ました。 その映画は『聖の青春』。実在した天才棋士“村山 聖(むらやま さとし)”さ…

硝子の少年時代を乗り越えて、大人になる

先週と今週の2週連続して、宮部みゆきさん原作の映画『ソロモンの偽証』の前編・後編を、BSの国営放送でやっていました。思わず、引き込まれて観てしまいました。 宮部みゆきさんの原作は、もちろん読んでいます。 映画の方も、映画館には行きませんでした…

児相・児相・児相

このところ、連日のように“児相”のことが、ニュースで報じられています。 でも、その割には“児相”について、まだまだ一般的に知られていない気がします。 “児相”の役割や必要性を理解するためにも、是枝監督の『万引き家族』を観ることをお勧めします。 未だ…

サバイバー、そして人間のふりをして生きる人々

三浦しをんさん原作の映画『光』を、例によってWOWOW放送の録画で観ました。 一言で言うと、まったく“救い”がないサバイバーたちの話でした。 ちなみにサバイバーとは(以前にも書いたと思いますが)、ウィキペディアよりー サバイバーズ・ギルト (Survivor's …

心の優しい人は、心の強い人だと思います。

この週末に、WOWOWで放送された行定勲監督の『ナラタージュ』を観ました。 島本理生さんの原作を読んだのは、だいぶ前のことです。さすがに10年は経っていないと思います。 それでも、初めて読んだ島本理生さんの作品だったので、5年以上は前だったと思いま…

人が死ぬということ。命の終わりを決めるということ。

前にWOWOWで放送していたのを録画して、周防正行監督の『終の信託』を観ました。その後に、原作である朔立木さんの小説を読みました。映画は2時間半近い大作です。一方原作は、文庫本で140ページしかありません。自分の正直な感想としては、周防正行監督に…