長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

新作が読みたいです!もう書かないのでしょうか?

続けて、朔立木さんの『お眠り私の魂』『深層』『暗闇のヒミコと』を読みました。どれも期待どおりでした!一気に3冊を読破してしまいました(『終の信託』からだと全著作6冊になります)。以下の文章は『暗闇のヒミコと』の単行本表紙の折り返しに書いてあ…

「ひとの心がわかる弁護士」ふたたび

続けて、朔立木さんの『暗い日曜日』を読みました。 川井リンメイ先生が登場する2つ目の話です。しかも、依頼者が「ひとの心がわかる弁護士」を望んだことから、川井リンメイ先生が推薦されて、ある被疑者(梶井舜)の弁護を引き受けます。何回か面会した後で…

まだまだ捨てたもんじゃない

早速、朔立木さんの『死亡推定時刻』を読みました。 以前に読んだ是枝裕和監督の『三度目の殺人』(映画もWOWOWで観ました)のラストで、福山雅治さんが演じた弁護士が、立ち止まって空を見上げた十字路の先を、自ら十字架を背負って歩んでいる弁護士が出て来…

人が死ぬということ。命の終わりを決めるということ。

前にWOWOWで放送していたのを録画して、周防正行監督の『終の信託』を観ました。その後に、原作である朔立木さんの小説を読みました。映画は2時間半近い大作です。一方原作は、文庫本で140ページしかありません。自分の正直な感想としては、周防正行監督に…

人が生きるということ。何があっても生き続けるということ。

前に、WOWOWで放送されたものを録画してあった、西川美和監督の映画『永い言い訳』を観ました。 その後に、ご自身が書かれた原作小説(ノベルスではなく、最初に2015年2月に小説を発表し、同年4月に山本周五郎賞候補、同じく6月に直木賞候補になります。それ…

山の日、長介くん海に行く!

今日は、祝日「山の日」です。そこで、長介くんと“山”ではなく、“海”に出掛けました! と、言っても、海水浴ではありません。東京水辺ラインの特別運航「羽田沖・東京ゲートブリッジ周遊便」に乗りました。たまたま電車のつり広告で見掛けて、その場でネット…

今を生きる

馳星周さんの『雨降る森の犬』を読みました。 犬好きなら、知っていると思いますが、馳さんと言えば“バーニー・マウンテン・ドッグ”です。 それも、あの『ソウルメイト』のワルテルが、登場するお話です。 でも、舞台は軽井沢ではなく、なぜか蓼科です(軽井…

天国と地獄

浦賀和宏さんの『HEAVEN 荻原重化学工業連続殺人事件』と『HELL 女王暗殺』を、一気に続けて読みました。刊行されたのは、この順なのですが、前者を買うだけ買って読まずにいたところ、後者が発売されたので、先に『HELL 女王暗殺』を読みました(物語の時系…