長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

日記

ほんとうのさいわい

「カムパネルラ、また僕たち2人きりになったねえ、 どこまでもどこまでも一緒に行こう。 僕はもうあのさそりのように ほんとうにみんなのさいわいのためならば 僕のからだなんか 百ぺん灼いてもかまわない。」 宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』からの一節です。 …

本物の勇気、本当の勇気、真の勇気

引き続き、みどりさんが言った“本物の勇気”について考えています。 まずは、松下幸之助さんの言葉です。 「本当の勇気というものは、一つの正義に立脚しないことには、 また良心に顧みてこれが正しいと思わないことには、 湧いてこないと思うのです。 だから…

罪と罰(その3)私と私たち、本物の勇気

ビッグコミックオリジナルに連載中の漫画『前科者』より、 いつも悪いことが起きる、それは自分が悪いからと考えてしまう多美子。 それに対して、佳代ちゃんは、こう考えてはどうかと諭します。 多美子さんはしばらく… 私たちって考えるといいかもしれません…

相手に興味を持つ=聞き上手!?

現在、放送中の黒木華さん主演のTVドラマ『凪のお暇』が話題です。 武田真治さん演じる怪しいスナックのママが、主人公の凪(黒木華さん)に言います。 「そもそも なんで 相手に会話のボールを投げてもらう前提なの? 何様? あんたってもしかして 自分のこと…

生と死を分かつものは…

たまたま図書館の新刊コーナーに置いてあったのを、手に取って、読みました。 とても深く、重いテーマの本でしたが、最後まで一気に読んでしまいました。 その本は、乾ルカさんの『心音』です。 物語は「終焉」から始まって「誕生」で閉じられます。 「あな…

夢に向かって、没頭する

最近、なにかと話題の国営放送で「みんなのうた」スペシャルインタビューが放送されました。 以下はその一部、夢に向かってがんばる子どもたちへのメッセージです。 明確に一つ目標を持つ それに対して その目標のために頑張っていくというのは すごく健全な…

己の王になる!

「私は、王などではありません」 「人を王と頼むものではありません」 「誰か一人を王として、その言いなりになることも、 大勢が言うからと言って、そちらにただ無気力に流されるのも、いずれも同じこと。 貴方の天命を果たすことはできますまい」 「他の誰…

誰がために、真実を追求するのか

先日、映画館で観た映画『新聞記者』の原作ではなく、原案のノンフィクション新書を読みました。 作者は、現役の東京新聞の社会部記者、望月衣塑子(いそこ)さんです。 新聞記者の仕事とは、ジグソーパズルを作るときのように、ひとつずつ真実を認めさせて、 …

罪と罰(その2)

ビッグコミックオリジナル連載中の漫画『前科者』の最新話で、 “最強の保護観察中女子”みどりさんが、“最弱の保護司”佳代ちゃんに言います。 佳代ちゃんの良い所は強さじゃない。 むしろ弱さだよ。 今の時代、強いヤツは信用できない。 弱いからこそ、みんな…

“羊たちの沈黙”

劇場の大きなスクリーンで、久しぶりに映画を観ました。まるで、ドキュメンタリーのようにリアルで、最初から終わりまでずうっと続く緊迫感から、観ている間は胃がキリキリしました。 その映画は、松坂桃李さん主演の『新聞記者』です。 この国の民主主義は…

罪と罰

図書館のホームページで“保護司”をキーワード検索して、ヒットした小説を2冊続けて読みました。 真保裕一さんの『繋がれた明日』と吉村昭さんの『仮釈放』です。 どちらの作品も、人を殺める“罪”を犯して、少年院・刑務所に収監される“罰”を受けて、その後…

原作を読みました。

その作品とは、薬丸岳さんの『悪党』です。 ストーリーの大筋はTVドラマと同じですが、細かい設定は、だいぶ脚色されていました。 前回、引用した台詞もすべて原作には、ありませんでした。 ドラマで、寸分違わず同じ台詞が使われていた場面の一つが、主人公…

残念…

2020の男子サッカー、ヨーロッパ予選で、残念ながらイタリアが敗退しました!ロシアW杯に続いての敗退です。しかも、今回は予選を兼ねた大会のU21ヨーロッパ選手権の開催国でした。 代わりにルーマニアの出場が決定しました。 またコパ・アメリカ、女子のW…

今と、向き合う

東出昌大さんが主演のWOWOWオリジナルドラマ『悪党-加害者追跡調査-』を観ました。 東出さんが演じる主人公は、元警察官で15年前に姉を殺されたトラウマを抱えながら、今は探偵をやっています。彼は“加害者追跡調査”の依頼を受けたことで、刑期を終えて社…

15分の2の当選でした!

2020の観戦チケットの抽選結果が、分かりました! 「開会式」と「閉会式」を含めて、15セッションに応募しましたが、結局、当選したのは 2種目だけ「男子サッカーの予選一次ラウンド」と「ボートの予選」でした。 「開会式」「閉会式」「男子サッカー準々決…

夢のように美しいが現実のようにたしかな…

いつものようにWOWOWで放送された映画を観た後で、原作の小説を読みました。 映画も十分に綺麗な映像で満足感は得られましたが、やはり、小説の方が勝っていると思いました。 宮下奈都さんの『羊と鋼の森』です。この作品は、2016年に第13回本屋大賞を受賞し…

人間は…何が起きても人間です!

現在、小学館の「ビッグコミックオリジナル」に連載中の、香川まさひとさん原作、月島冬二さん作画の『前科者』の最新刊、第3巻を読みました。主人公の阿川佳代は、保護司をやっています。 保護司法 第一条 保護司は社会奉仕の精神をもって、犯罪をした者及…

時代や場所、種族が変わっても、変わらない愛の物語です!

いつものように、録り溜めたWOWOW放送の映画を観ました。 今回は、リュック・ベッソン監督の最新作『ヴァレリアン 千年の惑星の救世主』です。 リュック・ベッソン監督と言えば『グラン・ブルー』『レオン』や『ニキータ』で、 一躍、有名になりましたが、ミ…

人は、正しいか間違っているかじゃなく…裏があるかないか

最近、気になっている漫画があります。 その漫画とは、小学館の「ビッグコミックオリジナル」に連載中の、香川まさひとさん原作、月島冬二さん作画の『前科者』です。たまたまブックオフで見つけて、1巻、2巻を買いました。つい先日、3巻が発売されたばかり…

人の愛し方 愛され方が分からない人

WOWOWで、角田 光代さん原作の『坂の途中の家』を、柴咲コウさん主演の連続ドラマで観ました。 3歳の娘と夫と3人で平穏な暮らしをしていた主人公の元に、ある刑事事件の裁判員候補に選ばれた という通知が届きます。その事件とは、生後8ヶ月の娘を浴槽に落と…

小細工なしでも良かったのではないでしょうか?

令和になって、最初に読み終わった小説は、葉真中顕さんの『ロスト・ケア』です。 同じく、最初に観た映画は、宮沢りえさん主演の『湯を沸かすほどの熱い愛』です。 『ロスト・ケア』は、少子・高齢化社会においての介護の現状が、当時者=家族と事業者の視…

時代が変わる!「でも、そんなの関係ねぇ」by長介

今日は“平成”最後の日です!明日からはいよいよ“令和”になります。10連休のGW、皆さん、いかがと過ごしでしょうか? 長介くんはGWの初日、あいにくのお天気でしたのが、工事真っ最中の場所を訪れました。何処だか、分かりますか? そうです。来年に向けて、…

さすがです!とにかく後味が悪い話です

宮部みゆきさんの杉村三郎シリーズの第5弾『昨日がなければ明日もない』を読みました。 中編3作品の最初の話は『絶対零度』です。 絶対零度(ぜったいれいど、Absolute zero)は、絶対温度の下限で、理想気体のエントロピーとエンタルピーが最低値になった状…

大きく変わりました!まだまだ変わります

年度始めで、そこそこ忙しく、疲れが少し残っているので、週末は近場に出掛けることにしました。行き先は“西口”です。地元で“西口に行く”と言えば、“横浜駅西口”のことです。高校が最寄り駅で、毎日、通って、散々遊んだ場所です。それが、大学生から社会人…

本来の「福祉」とは?「障害」とは?

自分では、分かっているつもりでいましたが、はっきりと明快に記した“文”に出会いました。 「福祉」という単語を辞書で引くと、国語辞典には"「公的配慮によって社会の成員が等しく受けることができる安定した生活環境」と書いてあり、英英辞典には「the hea…

ニュータイプ?それとも…

天童荒太さんの『ペインレス』を読みました。 読後感を、一言で言うと「消化不良」です。その理由は、主人公の2人があまりにアブノーマル過ぎて、共感が出来ないことからです。昔、ドリフターズのコントで「もしも○○な何々が居たら?」というのがありました…

神様除去。真剣に生きた証です。

2017年10月29日にWOWOWで放送されたのを、録画したまま、無意識で観るを避けていました。 何となく、今なら観ても良いような気がして、1年半を経て、ようやく観ることが出来ました。 その映画は『聖の青春』。実在した天才棋士“村山 聖(むらやま さとし)”さ…

ひらひら舞い降りて落ちる春を、堪能しました! by長介

平成最後の春が、今まさに駆け足で、通り過ぎて行こうとしています。 その春を追いかけて、長介くんは、今回は埼玉県幸手市の権現堂堤まで出掛けました。 幸手市の権現堂堤は、知る人ぞ知る“桜の名所”。これまでに長介くんは、3〜4回は出掛けています。 今年…

いやはや何とも…

…すごい映画です! WOWOWで、ナイト・シャマラン監督の『スプリット』を観ました。 シャマラン監督の作品と言えば、これまでの『シックス・センス』や『ヴィレッジ』など、必ずラストに明かされる驚愕の“ドンデン返し”が有名です。本作品も、その期待を裏切…

新しい時代が、訪れます!

新しい元号の発表に続いて、5年後の2024年(令和6年)に、紙幣を新しくするとの発表がありました。 自分の子どものころ、お札と言えば、岩倉具視、伊藤博文、聖徳太子でした(さすがに板垣退助は知りません)。その後、福沢諭吉、新渡戸稲造、夏目漱石、野口英…