長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

過去と《今》、そして未来。行けるところまで行ってみるしか

呉勝浩さんのデビュー作『道徳の時間』と、二作目の『ロスト』を続けて読みました。 『道徳の時間』の巻末には、江戸川乱歩賞を受賞したときの審査員選評が載っていますが、その中には、かなり厳しいコメントもあります。 謎の提示の仕方がうまいと感じた。…

マラソン、カニフライ、コキアより青いお皿!

久しぶりに長介くんと、車で、遠くまでのお出掛けです! 今日の行き先は、以下のとおりです。 常磐自動車道〜友部SA〜水戸IC〜千波湖〜那珂湊おさかな市場〜阿字ヶ浦海岸〜国営ひたち海浜公園 最初の立ち寄り先は、常磐自動車道の友部SAです。 “Bread's Cour…

前評判どおりの大作でした!

例によって、WOWOWで放映された『オリエント急行殺人事件』を、録画して観ました。 もちろん原作を読んでいるので、犯人も、話の顛末から結末まで、知っていました。 それでも十分に楽しめました。予想以上の、前評判を裏切らない“大作”だと、思いました。 …

人の心は、目に見えないからこそ!?

住野よるさんの『か「」く「」し「」ご「」と「』を読みました。なんとも、不思議なお話です。 しかも、この不思議な題名には、ちゃんとした意味が、隠されていました。 5人の高校生の話です。それぞれが、主人公となった五つの章に分かれています。 それぞ…

間違ってはいけない組織

呉勝浩さんの『マトリョーシカ・ブラッド』を読みました。 重厚な警察内部を描いた作品です。これまで読んだ他の作品とも、かなり雰囲気が違います。 警察内部と言うよりも、正確に言うと、ある殺人事件を捜査する刑事の内面の葛藤や焦燥、保身と正義感、功…

サイコパスが全開!サバイバーの反撃?!

呉勝浩さんの『ライオン・ブルー』と 『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』を続けて読みました。 どちらも、簡単に人が殺されて、サイコパスが全開って感じです。 前者が“悪徳警官”、後者が“洗脳”“DV”“毒母VSメンヘラ娘”の話です。 ジャンルと…

サラリーマン、そして世の父親たちの夢!

白石一文さんの『一億円のさようなら』を読みました。 ある日、突然、億万長者になったとしたら?自分は、どうするか? きっと、誰しもが、これまでに一度や二度は、考えたことだと思います。 自分は、宝くじも、競馬も、株も、仮想通貨もやりません。周りが…

人に愛されること、自分を愛すること

島本理生さんの『ファーストラヴ』を読みました。 前半はゆっくりとした感じで、中盤になると、幾つかの?マークが一つ、また一つと増えていきます。 そして後半からは、一気に最後まで読み切らせてしまうのは、さすがだと思いました。 内容は、父親を殺害し…

開く鍵と閉じる鍵

道尾秀介さんの『スケルトン・キー』を読みました。 スケルトンキーとは、元々は古くからある鍵の種類のことで、「合い鍵」の意味もあるらしいです。 スマートフォンをポケットに戻すと、キーが指に触れた。バイクのキーでもアパートのキーでもない。それら…