長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

栄光と孤独、突き抜けて、駆け抜けた人生でした!

久しぶりにWOWOWではなく、映画館で映画を観ました。
イギリスの伝説的なロックバンドのカリスマボーカリストの半生を描いた作品です。
彼の本名は、ファルーク・バルサラ。1945年9月5日に、アフリカのタンザニアザンジバル島で生まれ、幼少期の大半をインドで過ごし、17歳の時に家族と共に渡英。1970年、25歳のときに、後に伝説となったバンドに参加、1974年に最初の大ヒットを飾りました。そして、その後も世界的ヒットを連発、またたく間に人気ロックバンドのボーカリストとなりました。しかし、1991年11月24日に45歳の若さで、惜しまれ不治の病で亡くなりました。一気に“駆け抜けた”映画さながら“劇的”人生でした。

彼の最期を知っているので、彼女とのシーン、別れのシーン、その後の関わりが、あまりに悲しくて、泣きました。特に“ランプ”のシーンは、涙涙涙です。才能や名声、それに莫大なお金があっても、幸せになれるとは限りません。彼の人生は、あまりにも“孤独”でした。それは彼の生まれや容姿などのコンプレックスによるところが、大きかったように思います。映画では、最期には家族や仲間と和解して、最愛のパートナーと出会ったと、まとめていましたが、それでも年を取って、円熟した彼を見たかったです。

そして、驚きだったのが、映画のタイトルにもなった“あの名曲が、まさか、あのような○○な場所で作られたのが意外でした。周りには○や○に囲まれて、あのような時代を“突き抜けた”ロックオペラと言われる曲が産まれたことが、何とも不思議です。まぁイギリスという国自体が、そもそもそういう“矛盾した国”なんです。

ちなみに今回、初めて「応援上映」で観ましたが、残念なことに来場者が少なかったので、期待したほどの大盛り上がりとはなりませんでした。でもなんか、サッカーのパブリックビューイングみたいで、面白かったです(そう言えば、昔『ドラえもん』の映画を幼い甥っ子と行ったとき、場内が主題歌の大合となりました。あのような感じかと、想像していました)。

テレビ画面ではなく、映画館で観て、大正解の作品でした。