長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

待ちに待った日が来ました!

そうです。いよいよ開幕です。もちろんロシア・ワールドカップのことです。
でも、職場で周りの人に言うと、「なんかあまり盛り上がってないですね」とか「今回はダメみたいじゃないですか」って、反応が返ってきます。正直、「へっ?何言ってんの」って感じです。
真正のサッカーフリーク(別名、サッカーバカ)なら、今日というの日を、文字どおり指折り数えて、この4年間待ちに待っていました。世間なんか知りません!盛り上がらない方がどうかしています。

この前、パラグアイ戦に向けた前日会見で西野監督が、記者に「国内は盛り上がりを欠き、関心が薄い。プレッシャーがない分、やりやすいのでは」と聞かれ、「今、初めて残念な報告を聞かされました。盛り上がってないんですか? 私自身プレッシャーがないというのも、それは間違っている。もちろん。プレッシャーはある」と答えてましたが、なんか、すごくよく分かる気がしました。日本国内がどうとかは、まったく関係なく、ワールドカップは、紛れもなく、“ワールドカップ”です。あくまでも唯一無二の存在です。
あのペレやクライフ、マラドーナが、伝説的なスーパースターとなったのは、ユーロでも、コパアメリカでも、チャンピオンズリーグでも、コパリベルタドーレスでもありません。やっぱり、“ワールドカップ”なんです(どの大会もスゴいんですが…そう言えば、来年のコパアメリカに日本代表が招待されました。"2020東京オリンピックに向けた絶好の機会になります。どんなメンバーになるか楽しみです)。いくら日テレが、頑張ってところで、トヨタカップや世界グラブチャンピオンカップとは、歴史も、重みも、格も大きく違います。それが、リアルタイムで観られて、しかも、結果がすぐに分かるんですから、この喜びは言葉に出来ません。思えば、Jリーグが出来る前には、決勝戦だけは、さすがに中継がありましたが、新聞ではまったくニュースにもなりませんでした。それから考えたら、まさに夢のようです。
三戦惨敗が、益々濃厚な日本代表ですが、それにしても、FIFAランク61位で、世界最高の大会に参加ができるのですから、まさに儲けモンです。なにせ、9位のチリ(直前のコパアメリカ優勝国)、17位のオランダ(ワールドカップ準優勝3回)、18位のウェールズ(先日のチャンピオンズリーグ勝戦で2ゴールのベイルが居て)、19位のイタリア(ワールドカップ優勝4回)、25位のアメリカ(次々回の開催国の一つ)が出られないのですから。ちなみにサッカーの母国イングランドも、過去には何度も、出られないことがありました。ですから、日本は出られるだけでも、大々歓喜です。予選突破が当たり前?そんなことが期待できるなんて、まだまだ50年くらい先だと思います。アジアの枠が拡がったおかげで、6大会連続出場ですが、本番の戦績は17試合で、4勝10敗3分ですから。

現状では、日本人選手が、バイエルンリバプールASモナコのエースストライカーと、同じピッチに立つことができるだけでも、涙が出てきます。まぁ、先に点を入れて、逆転されるまでの10分間だけでも、本気にさせられたとしたら、それだけでも、スゴいことだと思います(レアル・マドリードを本気にさせた鹿島アントラーズみたいに)。本当に申し訳ないのですが、マリやパラグアイ(どちらもワールドカップには出られません。しかもフル代表じゃなかったみたいです)と、本番で当たるコロンビアやセネガルポーランドは、とにかくレベルが桁違いですから。唯一、スイスだけは、さすが早くて、とても上手かったです。でも、本番前に無理することもなく、完全に余裕で調整相手となっていました。日本代表が、予選前に大学生とやる練習試合の感じでしょうか?、軽く遊ばれていたと思います。

日本代表が活躍するしないに関係なく、ワールドカップは、間違いなく、4年に一度の世界最高の大会であり、サッカーそのものです。世界中のサッカーバカたちが、ワクワクしない訳がありません。