長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

期待に違わない作品と予想外の結果

好きな作家の読み方に、自分にはひとつ、決めているルールと言うか、掟のようなものがあります。
それは、宮部みゆきさんの新刊は、必ず文庫本で読む、ことです。

その理由を、ちゃんと文章にすることは、難しいのですが、なんて言うか、読み終わったときに手の中に収まった感じが、スゴく快感だからです(宮部みゆきさんの作品は、長編が多いので、物理的に場所を取るからって言うのもありますが)。でも、村上春樹さんと細川貂々さんの新刊は、必ず、単行本を発売日に買っています。でも、宮部みゆきさんの作品は、文庫になるのを、ひたすらじっくり待ちます。だから、『希望荘』や『この世の春』、まだ読んでいません。ちなみに、その他の作家さんの作品は、図書館で予約して、借りて読みますので、こちらも時間が掛かります(作家さんのためには、単行本を買う方が良いのでしょうが…)。

前置きが長くなりましたが、宮部みゆきさんの文庫新刊で『過ぎ去りし王国の城』を読みました。

なんとも、不思議な話でした。主人公は中学三年生の男の子です。その子が、同じ学年の女の子と一緒に、異世界に入り込んでしまう、いわゆるファンタジー系の話、『ブレイブ・ストーリー』や『英雄の書』と同類の作品です。しかし、現実の世界と異世界との境界と言うか、切り替わり方が、他の作品と比べて、とても鮮やかだと思いました。そして、やはり、他の作品と同様に、主人公の男の子が、最初は受け身で頼りないのですが、スーパーナチュラルな体験を経て、ラストには成長します。また、人生を変えるための勇気がテーマです。女の子が強くて、カッコ良いのも特徴です。長く待ったかいがあった期待に違わない作品でした。

で、話は変わりますが、西野監督に謝ります。長友の気迫に素直に脱帽です。香川も冷静にど真ん中によくぞ決めました。岳ちゃんと乾、原口は攻守両方とも大活躍でした。大迫はまさに「半端ない」でした。

サッカーは、他の球技と比べても、俗に言う“番狂わせ”が起こる確率が高いと言われています。漫画のタイトルにもなっている“ジャイアント・キリング”ってやつです。サッカーファンには、西野監督と言えば、まず「マイアミの奇跡」が思い浮かびます。今日の試合も、伝説になるかもしれません。

今日の試合を人生で、初めてパブリックビューイングで見ました。最高に楽しめました。予想外の結果が、またサッカーだと思います。宮部みゆきさんの作品とは、まったく異なるスーパーナチュラルな体験でしたが、思ったより“有り”だと思います。また行きたいと思いました。

今日は、東京タワーも「サムライブルー」でした。
イメージ 1

会場内はこんな感じでした。
イメージ 2
イメージ 3