戦争と平和(その4)
今から80年近く前、日本の太平洋戦争の最中から、
物語が書き始められたある小説の冒頭です。
戦争ほど、残酷なものはない。
戦争ほど、悲惨なものはない。
だが、その戦争はまだ、つづいていた。
愚かな指導者たちに、ひきいられた国民もまた、
まことにあわれである。
先ほど国連でロシア軍によるウクライナ侵攻を非難し、即時撤退を求める決議案が
加盟国193か国中、141か国という圧倒的な賛成数で採択されました。
反対は、ロシア、ベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、シリアの5か国のみ。
中国、インド、イラン、キューバなど35か国が棄権、12か国が欠席したそうです。
この決議には、法的な効力はないそうですが、世界の中でロシアが孤立して、
大多数の国々が、今すぐ停戦を求めています。
侵攻開始から1週間で、100万人以上のウクライナの人々が国外に避難しました。
そのほとんどが、女性や子ども、高齢者です。
また同じように、さらに多くの人々が、キエフの地下鉄の駅構内や自宅の地下室、
防空壕などに避難しています。
一人の指導者の誤った判断のため、それを止めることが出来ない政治体制により、
いつまでも残酷で悲惨な状況が、何の罪もないウクライナの人々を襲っています。
詩人で書家の相田みつをの言葉です。
どんな 理屈をつけても 戦争はいやだな
肉親二人わたしは 戦争で失っているから
世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない
1日も早く、戦争が終わって欲しいです。