長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

戦争と平和(その6)

今、NHKのBSで再放送されているドキュメント番組

『“独裁政権”と戦う女性たち〜ベラルーシに自由を〜』を観ています。

 

取材された時期は、昨年の夏から冬です。

そして、番組は、先月の4日に放映されました。

ロシア軍によるウクライナ侵攻の20日前です。

 

これを観れば、プーチンが恐れていること、

ウクライナに攻め込んだ本当の目的が分かります。

彼が求めている国家のかたちが分かります。

なぜ、ロシア軍が侵攻前にベラルーシで大規模な軍事訓練を行ったか

なぜ、EU諸国が今回の侵攻に対して、一致して強硬態度をとったのか

どの報道番組の有名解説者、大学や軍事関係の専門家の説明よりも

よく分かります。

 

番組で紹介された2020年のベラルーシの大統領選挙に立候補した

チハノフスカヤ氏が昨年11月24日にEU議会で行った演説の全文が知りたくて

ネットで検索しましたが、共同通信の短い記事とそれを載せた

地方新聞の記事しか見つけることが出来ませんでした。

NHK以外の大手マスコミは、報道していないのでしょうか?

ウクライナよりも深い闇が、ベラルーシにはあるのでしょうか?

リトアニア」「チハノフスカヤ」で検索しても最新情報はヒットしません。

 

われわれ一人ひとりの気が狂うことは稀である。

しかし、集団・政党・国家・時代においては、日常茶飯事なのだ。

フリードリヒ・ニーチェ

 

何が真実か、何が正しいか、常にそのことを自ら考えて、自ら問い続けて、

これからも選び続けて生きていくしかないだと思います。

 

大切なのは、自らにとって本当であるような真実を見つけることであり、

そのために生きまたは死ぬことができるような思想を見出すことである。

セーレン・キルケゴール