長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

師匠の心

「焦るんじゃないよ。相葉君には『天才!志村どうぶつ園』があるでしょ。ドラマは3か月で終わるけど、『志村どうぶつ園』はずっと続くからね。俺が続かせるからね」

 

今日、放送された4チャンネルの番組『天才!志村どうぶつ園』の中で、嵐の相葉くんが、志村けんさんに言われた言葉だと、話していました。嵐のメンバーの中で、相葉くんだけがドラマや映画への出演オファーがないことに、励ましたエピソードとのことでした。

その他にも、志村けんさんの主演者や番組スタッフ、スタジオに観覧に来た視聴者への気配り、人を笑わせて楽しませるエンターテインメントへの真摯な姿勢が紹介されました。

志村けんさん、自身が高校卒業間際に、いかりや長介さんの自宅に押し掛けて、弟子入りを志願。24才でドリフターズの新規メンバーでデビューするまで6年間、いかりや長介さんや加藤茶さんの付き人などをしたそうです。途中、あまりに辛くて逃げ出したり、コンビを組んだりもしました。ドリフターズに加入してからも、すぐに人気が出た訳ではなく、『東村山音頭』がブレイクするまでの2年間は、まったくギャグが受けずに辛抱したそうです。そして、昭和の人気番組『8時だョ!全員集合』が終わるころには、いかりや長介さんとの不仲との噂もありました。それでも、志村けんさんにとって、間違いなく、いかりや長介さんが“師匠”であり、その教えや薫陶が有ればこそ、これまでの活躍があったと思います。

 

別の番組で、志村けんさんが大切な言葉は“心”だと中山秀さんが紹介していました。「人を笑わせてあげたい」その姿勢や心は、必ずや相葉くんにも引き継がれて行くことでしょう。そして10年後、20年後になっても、世代を超えて人々から愛されて、番組がずっと続けているのは、もしかすると嵐のメンバーの中では相葉くんだけかもしれませんね。

 

テレビやネットで紹介される志村けんさんの写真や映像は、どれも素敵な笑顔ばかりです。

最後にもう一つ、志村けんさんの言葉です。

なんの仕事にしてもそうだと思うけど、本当に嫌だったら辞めればいい。でも、辞めないってことは、自分が好きで選んだ道だということだし、やり遂げる責任も負うことになる。だから少々嫌なことやつらいことがあっても、それは自分が我慢すればいいことじゃないかな。