長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

ワールドカップ、夢のあと

昨夜6チャンネルで、「緊急総選挙!日本国民が選ぶ歴代カッコいいサッカー選手ベスト20」という番組をやっていました。その結果は、とても残念と言うか、かなり失望する内容でした。ベスト20の中で、今回のW杯の準々決勝に出場した選手は、ネイマールただ一人だけでした。あくまでも「歴代」なので、それでも良いのですが、果たして、アンケートに答えた人のうち、どれだけの人が、実際に今回のW杯の試合を観戦したのか、すごく疑問に感じました。西野監督が、ランクインしているのも、どうかと思います。結局、「カッコいい」とは、プレーではなくて、明らかに「見た目」であって、カッコいいエピソードも、ほとんど試合とはまったく関係ない話ばかりでした。まぁ自分みたいに、勘違いして見てしまったサッカーファンも多いので、そこそこの視聴率は稼げたと思いますが、あまりに実のない順位です。しかも、わわざわざ決勝戦の翌日にやる特番としては、本当にガッカリです(ただ一つ思ったことは、将来、宮本と長谷部が、代表監督、そして日本サッカー協会の幹部になることを確信しましたが)。例のポーランド戦での「試合放棄」を、決勝トーナメント進出という結果のために必要と肯定しながら、その後の試合で活躍したフランスやベルギー、クロアチアの選手が、ランクインしないのは驚きです。日本代表に限っても、原口や昌子、酒井宏樹が50位までにも入らないのは、理解できません。日本以外の国で、同じアンケートをすれば、間違いなく試合に出場した自国の選手は、漏れなく選ばれるはずです。

一方、優勝したフランスでは、エッフェル塔の下のパブリックビューイングに、9万人も人が集まり、試合後のシャンゼリゼ通りは、スゴいことになっています(暴徒化は、残念なことですが)。今日の夕方、行なわれる優勝パレードには、50万人以上が集まると予想されています。国民のサッカーへの関心が、日本とは桁違いです。改めて、日本はまだまだ「サッカー文化後進国」だという現実を感じました。

最後に、次期日本代表監督について、個人的な意見ですが、3つの条件付きで、森保さんを支持します。
最低8年の契約とすること。手倉森さんを始めとして今回のスタッフを留任させること。アンダー21をそのままA代表として、来年のアジアカップコパアメリカに参加すること。選手たちは勿論ですが、森保、手倉森さんの両名に国際レベルでの経験をもっと積んで欲しいと思います。ベルギーが3位決定戦でルカクを、フランスが決勝戦でカンテを、後半に下げることで、相手の方に傾いた試合の流れを、見事に取り戻しました。日本代表も、そのような采配が出来るだけの経験と控え選手の厚みがあれば、ベスト8以上も、夢ではないと思います。
 
さて、約1か月間、毎日のようにサッカーの話を書いてきましたが、今日で終わりにします。明日からは、本来の「犬と本、ときどきお出掛け」に戻します。