長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

#小説

幸せとは何か?

気に入った小説に出会うと、その作家の作品を全部、読みたくなるのは昔からです。 なので、今は、住野よるさんです。『また、同じ夢を見ていた』を読みました。 あえて、内容は書きません。仕事や人間関係が上手くいかない、と思っている人には、お薦めです…

アドラー先生もおしゃっていました

例によって、WOWOWで映画を先に観て、その後だいぶ経ってから、住野よるさんの原作を読みました。 そう『君の膵臓がたべたい』です。小栗旬さん、北川景子さんには、本当に申し訳ないですが、原作を読んでしまうと、映画の大人になってからのシーンは、まる…

新作が読みたいです!もう書かないのでしょうか?

続けて、朔立木さんの『お眠り私の魂』『深層』『暗闇のヒミコと』を読みました。どれも期待どおりでした!一気に3冊を読破してしまいました(『終の信託』からだと全著作6冊になります)。以下の文章は『暗闇のヒミコと』の単行本表紙の折り返しに書いてあ…

「ひとの心がわかる弁護士」ふたたび

続けて、朔立木さんの『暗い日曜日』を読みました。 川井リンメイ先生が登場する2つ目の話です。しかも、依頼者が「ひとの心がわかる弁護士」を望んだことから、川井リンメイ先生が推薦されて、ある被疑者(梶井舜)の弁護を引き受けます。何回か面会した後で…

まだまだ捨てたもんじゃない

早速、朔立木さんの『死亡推定時刻』を読みました。 以前に読んだ是枝裕和監督の『三度目の殺人』(映画もWOWOWで観ました)のラストで、福山雅治さんが演じた弁護士が、立ち止まって空を見上げた十字路の先を、自ら十字架を背負って歩んでいる弁護士が出て来…

人が生きるということ。何があっても生き続けるということ。

前に、WOWOWで放送されたものを録画してあった、西川美和監督の映画『永い言い訳』を観ました。 その後に、ご自身が書かれた原作小説(ノベルスではなく、最初に2015年2月に小説を発表し、同年4月に山本周五郎賞候補、同じく6月に直木賞候補になります。それ…

今を生きる

馳星周さんの『雨降る森の犬』を読みました。 犬好きなら、知っていると思いますが、馳さんと言えば“バーニー・マウンテン・ドッグ”です。 それも、あの『ソウルメイト』のワルテルが、登場するお話です。 でも、舞台は軽井沢ではなく、なぜか蓼科です(軽井…

天国と地獄

浦賀和宏さんの『HEAVEN 荻原重化学工業連続殺人事件』と『HELL 女王暗殺』を、一気に続けて読みました。刊行されたのは、この順なのですが、前者を買うだけ買って読まずにいたところ、後者が発売されたので、先に『HELL 女王暗殺』を読みました(物語の時系…

真実は、いつも一つ?たった一つの真実を見抜く?

ご存知、アニメ『名探偵コナン』の決め台詞です。 でも、本当に“真実”って、たった一つだけなのでしょうか? それを考えたのは、是枝裕和監督(佐野晶さん共著)の『三度目の殺人』のノベライズ本を読んだからです。(映画の方は、まだ観てませんが、今度DVD…

本来は誰のため?何のため?

ぼくが政治家や役人のどこが嫌いかというと、泥臭い仕事をしないからですよ。現場の仕事などまったく知らないくせに、偉そうな制度や規制を作って管理しようとするでしょう。黒部さん、あなたはぼくらを応援したいというが、実は邪魔をするかも知れませんよ…

鏡で自分の顔を見る

このブログを書き始めて、あらためて気が付いたことがあります。それは、自分の心の中を、文章化することの難しさです。春樹さんが言うように、辛くても、自分に向き合って、深く掘り下げないとダメなんだと思います。 ヒーローにも、悲劇の主人公にもしない…

今さらの村上主義者

本屋さんで、新刊文庫『村上さんのところ』を見つけて、躊躇せずに買いました。 ちなみに、「新刊即買」作家は、あと宮部みゆきさん、細川貂々です。他に「新刊即図書館予約」(前は「新刊即ブックオフ108円買」でしたが、便利になりました)の作家は、10人く…