長介の髭 消えないままの痛み

犬と本と漫画、映画にドラマ、ときどきお出掛け。消えない傷を残して、前に歩む毎日。

2019-01-01から1年間の記事一覧

さすがです!とにかく後味が悪い話です

宮部みゆきさんの杉村三郎シリーズの第5弾『昨日がなければ明日もない』を読みました。 中編3作品の最初の話は『絶対零度』です。 絶対零度(ぜったいれいど、Absolute zero)は、絶対温度の下限で、理想気体のエントロピーとエンタルピーが最低値になった状…

大きく変わりました!まだまだ変わります

年度始めで、そこそこ忙しく、疲れが少し残っているので、週末は近場に出掛けることにしました。行き先は“西口”です。地元で“西口に行く”と言えば、“横浜駅西口”のことです。高校が最寄り駅で、毎日、通って、散々遊んだ場所です。それが、大学生から社会人…

本来の「福祉」とは?「障害」とは?

自分では、分かっているつもりでいましたが、はっきりと明快に記した“文”に出会いました。 「福祉」という単語を辞書で引くと、国語辞典には"「公的配慮によって社会の成員が等しく受けることができる安定した生活環境」と書いてあり、英英辞典には「the hea…

ニュータイプ?それとも…

天童荒太さんの『ペインレス』を読みました。 読後感を、一言で言うと「消化不良」です。その理由は、主人公の2人があまりにアブノーマル過ぎて、共感が出来ないことからです。昔、ドリフターズのコントで「もしも○○な何々が居たら?」というのがありました…

神様除去。真剣に生きた証です。

2017年10月29日にWOWOWで放送されたのを、録画したまま、無意識で観るを避けていました。 何となく、今なら観ても良いような気がして、1年半を経て、ようやく観ることが出来ました。 その映画は『聖の青春』。実在した天才棋士“村山 聖(むらやま さとし)”さ…

ひらひら舞い降りて落ちる春を、堪能しました! by長介

平成最後の春が、今まさに駆け足で、通り過ぎて行こうとしています。 その春を追いかけて、長介くんは、今回は埼玉県幸手市の権現堂堤まで出掛けました。 幸手市の権現堂堤は、知る人ぞ知る“桜の名所”。これまでに長介くんは、3〜4回は出掛けています。 今年…

いやはや何とも…

…すごい映画です! WOWOWで、ナイト・シャマラン監督の『スプリット』を観ました。 シャマラン監督の作品と言えば、これまでの『シックス・センス』や『ヴィレッジ』など、必ずラストに明かされる驚愕の“ドンデン返し”が有名です。本作品も、その期待を裏切…

新しい時代が、訪れます!

新しい元号の発表に続いて、5年後の2024年(令和6年)に、紙幣を新しくするとの発表がありました。 自分の子どものころ、お札と言えば、岩倉具視、伊藤博文、聖徳太子でした(さすがに板垣退助は知りません)。その後、福沢諭吉、新渡戸稲造、夏目漱石、野口英…

「何かを変えるのに間に合わないことなんて一つもない」

住野よるさんの『青くて 痛くて 脆い』を読みました。 以下は、冒頭の書き出しの文章です。 あらゆる自分の行動には相手を不快にさせてしまう可能性がある。 高校卒業までの十八年間でそういう考えに至った僕は、 自らの人生におけるテーマを大学一年生にし…

春です、春です、は・る・です!by長介

春が満開です!そこらかしこに咲き乱れて、乱舞しています。 そこで、長介くんは、 久しぶりに門前仲町で 降りて、すぐ近くを流れている大横川にやって来ました。 川沿いの遊歩道に植えられた桜が、ちょうど見頃を迎えています。お江戸深川さくらまつりが開…

今日から大学生です!

少し早くに“50の手習い”です。この春から、大学生になりました(なにせ人生100年の時代ですから)。足立区千住曙町にある東京未来大学 通信教育課程 こども心理学部に、30年ぶり編入学しました。 昨夜は、緊張からか、気持ちが高ぶって(年度当初で忙しくアドレ…

初春の令月にして、気淑よく風和らぎ

5月からの新しい元号が、発表されました。 初めて日本の古典『万葉集』、梅の歌を紹介する序文からの引用だそうです。 最初聞いたとき「和」の字が“昭和”とかぶるのと、ローマ字の略字が“R”と言うのが気になりました。 でも、新しい時代を迎える雰囲気は、…

オジサンの“プチ”日帰り独り旅(埼玉県さいたま市)

だいぶ暖かくなってきたこともあり、先週末、急に思い立って、 久しぶりのオジサンの「日帰り独り旅」に行ってきました!と言っても、午後遅めの出発だったので、 今回の旅行は“プチ”です。コースは以下のとおりです。 JR北浦和駅〜埼玉県立近代美術館〜国道…

4367本!

本当にお疲れさまでした。 試合が終わるのを、日本中が待っています。 同点のまま、11回の裏、ツーアウト満塁になりましたが…ズッコ!三球三振でした! 12回の表、マリナーズが勝ち越し! ついにゲームセット!何を語るのか、愉しみです。 その前に、過去の…

乗り越えられない

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』観てから、3日経ちましたが、まだ引き摺っています。 「乗り越えられない (Ican't beat it)」 この街で一緒に暮らして欲しいと、甥のパトリックに言われて、 ケイシー・アフレックが演じた主人公“リー・チャンドラー”が…

悲しみ深く、胸に沈めたら…

今週末も、WOWOWの放送録画で、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』という映画を観ました。 製作がマット・デーモン、監督・脚本がケネス・ロナーガン、主演はケイシー・アフレック(マット・デーモンの親友のベン・アフレックの弟)です。2017年のアカデミー…

押し潰されないように…

宮部みゆきさんの『この世の春』を読みました。 宮部さんの作品では“有る有る”ですが、読み始めは普通の時代劇、でも途中からはオカルト物と思わせておいて、実は……の話でした?さすがです! 「覚えているというよりも、それと共にいることが私の日常なのだ…

「家族の絆」と「子どもの幸せ」とは?

いつものように、WOWOWの録画で、映画『ギフテッド』を観ました。 主人公のメアリーは、まだ七才の女の子ですが、ある秘密を抱えています。 彼女は、いわゆる、生まれながらの“天才”でした。 題名のギフテッドとは、 ウィキペディアよりー ギフテッド(英: G…

映画『スタンド・バイ・ミー』のような話でした。

そう言えば、宮部みゆきさんは、スティーブン・キングが好きだと、何かで読んだ気がします。 第一部『事件』の巻頭に、宮部さんは、あの『ブレードランナー』の原作者フィリップ・K・ディックの言葉を引用しています。 子供って何にも知らない。だけど子供は…

硝子の少年時代を乗り越えて、大人になる

先週と今週の2週連続して、宮部みゆきさん原作の映画『ソロモンの偽証』の前編・後編を、BSの国営放送でやっていました。思わず、引き込まれて観てしまいました。 宮部みゆきさんの原作は、もちろん読んでいます。 映画の方も、映画館には行きませんでした…

何が本当か?“記憶”と“妄想”の違いは?

白石一文さんの新作『プラスチックの祈り』を読みました。 いやはや、参りました。 詳しい内容は、伏せますが、とんでもない作品でした。 単行本で、643ページにも及ぶ大作です。 ずっしりと重いです。 本の重さもそうなんですが… 白石一文さんが、これまで…

春は、すぐそこまで来ています! by長介

まだまだ朝晩は、寒いと感じますが、春は、すぐそこまで来ています! そこで、長介くんは、待ち切れなくて、 自分の方から、春を迎えに行くことにしました。 その行き先とは… 日本橋からいつもの地下鉄に乗って、泉岳寺駅に、 そこからは、あの「赤い電車」…

当時者研究

細川貂々さんの新刊『生きづらいでしたか?』を読みました。 副題として『私の苦労と付き合う当時者研究入門』となっています。 ツレうつ以来、貂々さんの本は漏れなく読んでいます。そして、どの本もそうなんですが、難しい言葉を一切使わず、全文が“平易な…

長介くん、新市場から旧市場まで歩く!

今日のお出かけは、以下のとおりです。 豊洲市場〜豊洲大橋〜選手村建設地〜黎明大橋〜勝どき陸橋〜築地大橋〜旧浜離宮庭園入口 去年の11月に環状2号道路の豊洲市場〜旧築地市場の間が暫定的に開通しました。その道を歩きました。 出発は、豊洲市場です。今…

輪廻ではなく、命を繋ぐということ

東野圭吾さんの『人魚の眠る家』を読みました。 堤幸彦監督の映画はまだ観ていません(いずれWOWOWで放映されたら、必ず観ると思います)。 たくさんの車が行き交う幅の広い道路から脇道に入り、ずっと奥まで進んだところにその家はあった。(中略)その屋敷に入…

プロフェッショナルとは?(その4)

再放送を観ましたので、一週間遅れになります。 お馴染みの1チャンネルの番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』です。 2020東京オリンピックの式典の演出も手がける、「人の光を、解き放つ」演出振付家のMIKIKOさん。 星野源さんの「恋ダンス」 やPerfume …

児相・児相・児相

このところ、連日のように“児相”のことが、ニュースで報じられています。 でも、その割には“児相”について、まだまだ一般的に知られていない気がします。 “児相”の役割や必要性を理解するためにも、是枝監督の『万引き家族』を観ることをお勧めします。 未だ…

私は人間だった。それは戦う者だということを意味している

「人は最初から人に生まれたのではない。人になっていくのである」 「暑さ寒さに苦しんだ者でなければ、人間の値打ちなんてわかりはしない」 「世には、なに一つまともに企てないがゆえにあやまつことも全然無い人間がいる」 「行為または忍耐によって改善し…

映画化出来るでしょうか?

FM東京のラジオ番組で『劇場版バーニング』に対する村上春樹さんのコメントが紹介されました。 「(作品を)観ました、面白かったですね。イ・チャンドン監督は、すごくいい監督ですね。観ていて楽しかった。原作にあんまり忠実に作られていると観ていて疲れ…

サバイバー、そして人間のふりをして生きる人々

三浦しをんさん原作の映画『光』を、例によってWOWOW放送の録画で観ました。 一言で言うと、まったく“救い”がないサバイバーたちの話でした。 ちなみにサバイバーとは(以前にも書いたと思いますが)、ウィキペディアよりー サバイバーズ・ギルト (Survivor's …